システムエンジニアはなぜ稼げるのか
システムエンジニアが稼げる理由は仕事内容と業界の事情にあり
システムエンジニアの仕事
システムエンジニアの平均年収が高いのは、さまざまなところでデータとしてはっきり明示されている事実です。では、なぜシステムエンジニアはそれほどまでにお金を稼ぐことができるのでしょうか。そのことを知るひとつのヒントとなるのが、システムエンジニアの仕事内容です。
システムエンジニアという名称こそよく知られていても、その実態がどのようなものかを知らない人はまだまだ多いのが現状です。システムエンジニアの定義があいまいなので、知っていてもうまく説明できないという人も少なくありません。広く使われている業界内での定義で解説すると、システムエンジニアとはコンピュータ関係のエンジニア全般のことです。
ソフトウェア開発やシステム開発のエンジニアといえば、プログラミング言語は欠かせないツールです。しかし、システムエンジニアに関しては、プログラムの設計段階までを担当してプログラミングはプログラマーにバトンタッチする場合と、プログラミングまで担当する場合の両方がいます。システムエンジニアとプログラマーの役割を明確に分けている現場もあれば、そうでない現場もあるということです。
システムエンジニアの定義があいまいになってしまいがちなのは、仕事内容の幅が広いためです。例えば、同じシステムエンジニアでも開発担当システムエンジニアや運用担当システムエンジニア、企業内のシステムすべてを担当する社内システムエンジニアなど、呼び方を業務内容によって分ける場合もあります。
学歴よりもスキルの世界
システムエンジニアは学歴に関係なくスキルで稼ぐ仕事です。結果的に同じことができるスキルを持っているシステムエンジニア同士でも、その人の能力によって生産性が大きく異なる場合があります。それは学歴や職歴ではなく個人の努力が反映する部分なので、高卒の人が大卒の人の年収を上回ることもまったく不思議ではないのです。例えば、高校卒業後に職業訓練を受けてシステムエンジニアになった20代が、あっという間に年収500万円を超えてしまうということも可能です。どの企業で働いても絶対に高収入が約束されるというわけではないにしろ、働く場所をしっかりと選べば高収入を目指すことができます。
IT業界は成長産業
IT業界が成長産業であることは、世の中がITに関わろうとしている現状からもわかる事実です。多くの人がインターネットで買い物をし、人の手で行われていることが機械に置き換えられようとしています。今後なくなる職種がたくさんあるといわれている時代にあって、確実になくなることはないといいきれるのがシステムエンジニアという職種です。これらのことを総合的に考えると、システムエンジニアの価値が高く評価される理由が見えてくるのではないでしょうか。